本日の一品

2冊の二人称小説

「そうだ、二人称小説と言えば、誰だったかな。第二のサリンジャーと呼ばれたアメリカの作家がいるんだが」と、私は知人に言う。だが、小説のタイトルも著者も、まったく思い出せない。あきらめきれずにネット検索した結果、とうとうたどり着いた。
私が愛したお酒たち

愛のワインは恭しく

このメーカーはロミオとジュリエットの舞台となった地元の歴史をリスペクトしており、この愛の悲劇にちなんで「LOVE」とつけたのだという。こうなると、恭しく飲むほかあるまい。しっとりした舌触り、芳醇な香り、ほのかな甘みとしっかりしたボディ。
本日の一品

時にはヘンリー・ミラーのように

仕事場で本棚を見ていたら、映画『ヘンリー&ジューン』のパンフレットが目についた。表紙に映っている、ヘンリー・ミラーの帽子が、私のとそっくりなのだ。もしかしたら、私の無意識がこの帽子を選ばせたのかもしれない。これは運命的な出会いだったのだ。
酒のみの健康術

コロナウィルスに負けない男

日本でも患者が次々に確認され、TVニュースは大騒ぎである。そんな中、チャーター機で武漢から帰国した人たちに、「一人8万円の費用を負担せよ」と、政府は求めていた。さすがに不人気と見て首相が撤回したようだが。
酒場物語

2020年の新年会

6時にゼロ番地の「酒肴 ぼんてん」へ。すでに他の二人は来ており、本価格的な酒盛りが始まった。ビールで乾杯した後は、4人で鹿児島焼酎の「三岳」。お湯割り、水割り、ロック、ストレートと、4人バラバラの飲み方である(ちなみにストレートは師匠)。
私が愛したお酒たち

残り物には福がある? 

先日、某デパートでお歳暮の売れ残り一掃セールがあった。詰め合わせ商品のばら売りだ。1本880円というお買い得ワインを、おば様たちが1人で5本も10本も抱えている。見たことのないブランドだが、ポルトガルの赤を発見し、私も思わずにやりとした。
本日の一品

7時間18分! 超大作映画「サタンタンゴ」

どのシーンも異様にカメラが長回しで、1つのシーンが延々と続く。それゆえ登場人物の表情、セリフ、動きを子細に追っていかざるを得ない。しばらく観ているうちに、この映画は「私たちの姿を寓意的に、そして引き伸ばして見せている」ことに気づく。
旅のかけら

今年最後の一人飲み

店主は「しかも、こんないいお客さんで締めくくれるんだから」と言い添えてくれた。私としては、母の故郷ではあるが、見知らぬに等しい街で、一人飲みのつもりが、こんな風に飲めるとは思ってもみなかった。店の名前は「ばぁやん」。
酒場物語

予期せぬ再会 unexpected reunion

例によってゼロ番地の「ぼんてん」へ行った。すると、カウンターの隅の席に、見知った顔が。Mさんだった。彼を見た瞬間、私は「あれ、よく似た人がいる。でも、人違いだよなあ」と思ったのだが、Mさんは「ブログを読んで来たくなって」と言うではないか。
酒場物語

師匠からのクリスマスプレゼント

先日、男酒忘年会と称する飲み会をした。師匠のほか、女性一人を含む全5人。平均年齢は60歳前後である。師匠が「はい、クリスマスプレゼント」と、一人ひとりに本をくれた。全員、違う本である。