コロナウィルスに負けない男

酒のみの健康術
砂漠に寝そべり、朝日を見る少年。本文とは関係ありません。

女医さんの指

昨年の暮れ、不覚にも転んで足首をねん挫した。かなり痛かったのだが、あいにく年末年始の休みに入る金曜日の夜で、病院に行けなかった。今年になって整形外科に行き、赤紫色に変色し、腫れた足首を見せると、「あら、これはひどいですね」と、気の毒そうな声で女医のK先生が言う。この先生には、半年ほど前のぎっくり腰でもお世話になっており、「ていねいに診てくれる」と信頼していた。その時は夏だったので、素顔。年齢は30代後半だろうか。スリムで、眼の大きな美人である。

今はインフルエンザ対策なのか、マスクをしている。そのせいで余計に眼ばかりが目立つ。レントゲン写真を見た後、「ここは痛くないですか。ここはどうですか」と、足首に触れる指が冷たくて、いい気持ち。まさしくクールビューティである。「じん帯が伸びていますが、切れてはいません。リハビリしますか」と聞く。ぎっくり腰がよくなって以来、私はリハビリ信奉者になったので、「ぜひ、お願いします」と答えた。それから数回リハビリに通い、自分でストレッチもして、最近ようやく普通に歩けるようになってきた。だが、まだボクサーのごときサポーターをはいて歩いている。先日、K先生が回復具合を見てくれたのだが、その指は前回とは反対に温かかった。よく見ると、赤ぎれがひどく、決して美しい指ではない。女医さんも家事をするのだと、当たり前のことを思った。

どんなマスクだ

ところで、コロナウィルスである。この話題が出始めたころ、師匠と新年会をした。師匠曰く、「オレは大丈夫だよ。いつも甘いマスクしているから」。予想のつくオヤジギャグではあるが、何度聞いてもおかしい。「その上、毎日アルコール消毒していますからね」と言うと、ニヤリと笑った。甘いマスクとアルコール消毒で、コロナウィルス対策はバッチリだ、などと私たちは本当に呑気なおバカである。

流行している地域の人たちは、戦々恐々に違いない。日本でも患者が次々に確認され、TVニュースは大騒ぎである。そんな中、チャーター機で武漢から帰国した人たちに、「一人8万円の費用を負担せよ」と、政府は求めていた。さすがに不人気と見て首相が撤回したようだが、邦人保護の観点からすれば当然だろう。それにしても、先日中東を歴訪した首相に同伴した昭恵夫人は「私人」のはずだが、あの費用は誰が負担したのだろう? ラクダに乗って観光も楽しまれたようですが。

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