秋風に「アパッシメント」が恋しい(イタリアの赤ワイン)

私が愛したお酒たち
お気に入りのアパッシメント2種類

1000円ワインの通

私は日本酒と同じくらいワインも好きだ。とくに赤ワインをよく飲む。白をあまり飲まないのは、合う食べ物が日本酒と近くなってしまうから、ということもあるが、そもそも赤の色や香り、味わいの多彩さに尽きない魅力を感じているためだ。
もっとも懐具合と相談しながら買うので、高級ワインには縁がない。1000円前後、ちょっと奮発して1500円あたりが相場である。 自称「1000円ワインの通」である。

2,3年前からだろうか、ローソンの赤ワインが充実してきたと思う。成城石井とコラボしたり、著名なシェフのお薦めを置いたり、私の守備範囲の赤が5,6種類並ぶようになった。その中で、クセになったのが、「アパッシメント」と呼ばれる製法で作った赤ワイン。これは陰干ししたブドウを醸造する。水分をある程度抜いて、甘みを凝縮するのであるから、当然濃厚、かつうまくなる。果実感のある甘美なコク、とでも言おうか。もちろん甘いわけではない。

焼いたレバーに塩と黒コショウ

当然、ローソン以外の店でもこのタイプを買い求めるようになった。なかでもお気に入りが、写真の2種類だ。1000円から1300円くらいだったと思う。このワインには、焼いた肉なら何でも(お薦めは焼いたレバーに塩と黒コショウ)、ブルーチーズ、そしてこんがりと焼いたトーストや焼き立てのフランスパンがいい。とくにフランスパンにオリーブオイルと黒コショウを振り、かじりながら飲むと、1本空けてしまいそうになる。そうそう、アンチョビも合いますぞ。

そんな手間をかけた食べ物(たいしたことはないが)でなくても、コンビニのコロッケやメンチカツさえ、このワインがあればちょっとしたディナーの気分になれる。そのため、ある時期はローソンの前を通りかかるたびに、「コロッケとワイン」の誘惑に抵抗するのが大変だった。そんなことに葛藤するなんて、我ながら阿保ですなあ。
そろそろ秋風が吹いてきた。赤ワインをじっくり楽しみながら、一日を終わりたい。そんな気分になったら、ぜひアパッシメントをお試しあれ。グラスは大きめの、カベルネ用がいいようです。

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