ジャズとビールと牛タンと

私が愛したお酒たち

レモンハートでのライブ

昨日、ジャズライブに行ってきた。場所は札幌駅北口の「レモンハート」という喫茶店。ギターの名手畑ひろしさん、北海道のベーシスト辻充浩さん、ヴォーカリストのきむらあつこさんというメンバーだ。観客は20人ほどという小ぢんまりしたライブだったが、実によかった。畑さんのギターテクニックは、小さな空間を意識したのだろうが、繊細のひと言。普段あまり音楽を聴かない私の胸にも、じんと響いた。とくにベースとの共演による「枯れ葉」は大好きな曲だったので、うれしかったなあ。

きむらさんは長年の友人である。彼女が歌ったブルース「ブラックコーヒー」は、初めて聞いたが、いい味わいだった。Youtubeで検索すると、エラ・フィッツジェラルドやサラ・ヴォーンといった大御所が歌っている。切なさに満ちた苦い歌詞が、けだるい曲調にぴったりなのだが、ほのかに甘い香りの立ち上るところが、まさしくブラックコーヒーである。ちなみにきむらさんのライブは、来月7月13日にもある。

磐梯酒造の「四季の泉」

あっという間の2時間が過ぎ、レモンハートを出たのが午後4時。すでに缶ビールを1本空けていたが、もちろんこれからが本番だ。まずは行きつけのアイリッシュパブで、黒ビールを一杯。新しい店を開拓しようと、ふらふら歩き、「」という店へ。予約なしだが、小さな個室に案内してくれた。

「饗」の突き出しは、4種類のお惣菜が重箱に。

何の予備知識もなく入ったのだが、地鶏のタタキ、牛タンの藁焼き、鰹の藁焼き塩タタキと、好物が勢ぞろい。地酒は一ノ蔵、久保田などスタンダードな品ぞろえだが、福島の「四季の泉 純米吟醸」というのがあり、初めて飲んだ。切れ味がなかなかいい。脂ののった牛タンも、これでさわやかに食べられた。ところでこの「四季の泉」、純米吟醸がネットではヒットしないようだが、磐梯酒造という会社の製品だろう。

3杯飲んで帰宅し、さらに亡父の思い出とともに浦霞を1杯。昼から酔っ払っていたが、父の日に免じて、子供たちも笑って許してくれるだろう。

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