インスタグラム詐欺 「カダフィの娘」とは?

旅のかけら
モロッコの砂漠。なつかしい。

600万ドルの現金を空港に

以前、このブログで「カダフィの娘から連絡が(インスタグラムの洗礼)」という記事を書いたことがある。その時は、何度かメッセージをやり取りした後、怪しいと思ってブロックしてしまったので、詳細は不明というようなことを書いた。 ところが先日、そのブログを読んだ方からFacebookでメッセージが来た。「私の叔父がその詐欺に引っかかりました」という。細部にわたってリアリティのある話で、その方の了解を得たので、その詐欺の手口をここに書きたい。インスタグラムをしている方、ぜひ気を付けてほしい。

その叔父(仮にA氏としておく)は、やはりインスタグラムのダイレクトメッセージで、カダフィの娘と名乗る人物から連絡をもらった。何度かやり取りするうちに、A氏は「うまい話」に乗ってしまったようだ。どんな話かというと、「カダフィの娘が日本に住むために、A氏宛てに羽田空港に荷物を届ける」。その荷物とは現金600万ドル。これを元手にして、カダフィの娘は日本に永住するつもりで、手助けをしてくれたら600万ドルの25%を報酬として渡すという話らしい。1ドル=108円として、600万ドルは6億4800万円。その25%は1億6200万円。

電話でのやり取りも

もちろん、詐欺だから、たぶん送金のための費用や渡航のための費用と称して、Aさんに金を送らせたのだろう。10万、20万と送金が始まり、トータル200万円程を送金したそうだ。最後には住宅ローンの返済資金まで送るようになり、A氏の妹2人からも金を借りている様子。すでに送金を始めてから半年が過ぎているらしい。コトが発覚し、ある葬式の席で親族がA氏に詰め寄ると「俺のビジネスに口を出すな」と喧嘩になったとか。「今となってはカダフィの娘に叔父がだまされ、(私の)母親が兄貴である叔父に騙される形になっています」と、Facebookの方は書いています。

ところで、どうしてA氏はここまで「カダフィの娘」なる人物の話を信じてしまったのか。A氏は英会話ができるので、翻訳アプリを使ったメールのやり取りだけでなく、直接電話のやり取りをしている。カダフィの娘、運び屋の外交官、荷物を管理している船会社と電話でやり取りしているらしく、間違いないと確信しているようだ。しかし、ネットで検索すると、三国をまたいだ巧妙な詐欺らしい。私も英語で「アイシャ カダフィ 詐欺」と検索してみたら、いくつかヒットした。中には2700万ドルという話もあり、逆にカダフィの娘に惚れたふりをしてだまそうとした強者もいたようだが、そのやりとりをすべて英語で読むのはしんどいので、途中でやめてしまった。
うまい話には必ず裏がある(美人がからむ場合は特に)、と肝に銘じておきたい。

コメント

  1. 後藤徳雄 より:

    まさにその通りです。証明書と銀行通帳送ってしまった。ロマンス詐欺じゃ
    親愛なる、ガーナの銀行も私に送ったので、銀行があなたに送ったメッセージを読みました. メッセージによると、彼らは、これは通常の銀行預金ではなく、保管のために保管されており、銀行はそれを取引することはできないと述べました。 彼らはまた、それは世界の銀行基準に反しており、銀行が親愛なる相続資金から取得または取引するのは国際通貨基金(IMF)でもあると述べました。 彼らは、資金の正当な所有者はあなただけであると言いましたが、取引に対する法的権限を与えるには、委任状の法的文書を取得する必要があります.
    そして、これらの文書は、あなたの国であなたをバックアップすることにもなります。
    親愛なる、彼らは、これはあなたが合計1,180,000円を作った後に必要なすべての書類があなたに与えられる1回限りの支払い料金だと言いました. 彼らはまた、日本語であなたの銀行口座にそれぞれ$500,000.00を送金できると言いました。 彼らはあなたに所有権の法的文書の支払いをできるだけ早く行うように要求します。
    親愛なる
    書類を受け取ってお金を送金できるように、支払いをしなければなりませんね。

    • 今夜も男酒 今夜も男酒 より:

      コメントが遅れて恐縮です。投稿、ありがとうございます。なるほど、カダフィの娘、ガーナの銀行、それぞれを名乗る詐欺集団(または同一人物)により、送金させようというのですね。どうぞお気を付けください。

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