3回転んでわかったこと

酒のみの健康術
こんな風景が楽しめる知床で、転んでしまった。

マダニにかまれた翌日に

私はこの夏、3回も転んで、その度に結構な怪我をした。最初の2回はいずれも河原で、渓流釣りの際であった。気がはやるのか、足元が疎かになったようだ。2回とも膝をしたたか打ち、青あざができた。

3回目はマダニに噛まれた翌日のことだった(マダニの話はこちら)。私は夕方、師匠の事務所に仕事の相談に行き、二人でビール3本、白ワイン1本(師匠が用意してくれた)を空けたあと、ススキノで飲み、タクシーでまた師匠の事務所に戻った。

私はそこから自分の自転車を押して、帰ろうとしたのだが、途中、ふと「乗れるかな」という気を起こしてしまったのだ。で、またがろうとしたその時、バランスを失って街路樹の目根元に、顔から倒れたのである。

家に着いて鏡を見ると、右目の目尻が裂けて、血まみれになっている。何とかシャワーを浴び、痛みを堪えて眠ったが、翌朝シーツは血で汚れていた。額と髪の生え際、右耳、右足の膝にも傷ができていた。足首も捻挫している。

健全な精神は健全な肉体に宿る

皮膚科に行くと、医師が呆れたように、「2日続けて悪いことが起きたので、しばらくは大丈夫でしょう」と、慰めてくれた。その後、メガネ屋でも、店員の女性は気の毒そうな顔をし、温かく接してくれた。

ところで私は10年ほど前、トレーニングジムに通っていたのだが、トレーニングメニューを作ってもらう際の身体能力テストで、一つだけ優れた項目があった。バランス感覚である。片足立ちがいつまでもでき、20代だったのだ。以来、私は事あるごとに「俺はバランスがいい」などと吹聴していた。無論、健全な精神は健全な肉体に宿るのであるから、バランス感覚のいい精神は、バランス感覚のいい肉体に宿るものである、と付け加えて。

この夏、3回転んでわかったのは、私はもはやバランス感覚が悪くなっている、ということだった。

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