浦霞との相思相愛

浦霞と白カビタイプのチーズ「さくら」。このチーズは新得町の共働学舎の名品。日本酒によく合います。 私が愛したお酒たち
浦霞と白カビタイプのチーズ「さくら」。このチーズは新得町の共働学舎の名品。日本酒によく合います。

いつまでもあると思うな、好きな酒

今夜はお刺身と日本酒だな。ある日曜、そう思って、昼過ぎにスーパーへ。その店には私のお気に入りの一つ、浦霞の純米酒がある。当然、それを買うつもりだった。野菜、鮮魚、精肉と各コーナーを回り、酒売り場へ。だが、なんということか、いつもの棚が空になっているではないか。嫌な予感がした。が、とりあえず売り場でビールを並べていたスタッフの男性に声をかけた。「浦霞、品切れですか」「あー、棚になければ、ないですね」実にあっさりした答えである。私は買いかごを下げで呆然と立ち尽くした。が、ない酒は買えない。気を取り直して、道産酒米「彗星」を使って仕込んだ「玉乃光 純米吟醸」にした。これだって、きっとおいしいに違いない。京都の老舗だ。ボトルもグリーンで美しいではないか。

家に帰って、歯磨き粉が切れかかっているのに気づいた。私はシャボン玉石鹸が作っている無添加に近いものを愛用している。この商品、札幌では手に入りにくい。マツモトキヨシの狸小路の店にあるくらいだ。まだ4時だし、飲み始めるには早いから、散歩がてら行こうか。念のため、ネットで検索してみると、駅前のビックカメラにも置いてある。で、ビックに行くことにした。

声なき声がしたような

お目当ての歯磨き粉を入手後、お酒コーナーへ立ち寄った。ほほう、ボルドーシュペリュール(ボルドーの地酒です。詳しく知りたい方はこの記事で)が半額で1250円か。悪くないな。ところで日本酒は? 日本酒売り場は北海道、青森…と県別に棚割されており、探しやすい。宮城の棚を見る。一ノ蔵しかない。やっぱりダメか。背を向けてワイン売り場へ戻ろうとしたその時、私は何かに呼ばれたように振り返った。すると、日本酒の棚の上の方、県の分類に関係なく並んでいる酒の中から「浦霞」が目に飛び込んできたのである。

しかも、本醸造、純米、純米吟醸「禅」の3種類がそろっている。当然、私は1本を手に取った。そしてワイン売り場へ行き、先ほどのボルドーシュペリュールも。こうして私は、歯磨き粉3個(まとめ買いした)、日本酒、ワイン各1本をリュックに入れて、家路についたのである。思えばわが人生、色々とチャンスを逸してきた。愛されていたのに、それに気づけなかったこともあった。が、酒に関しては見事に相思相愛だ、とニヤつきながら。もっとも少しだけ節約して、浦霞は本醸造を選んだのであったが。

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