旅のかけら

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カダフィの娘から連絡が(インスタグラムの洗礼)

私は深く考えもせず、その人のフォロワーになった。美人に弱いからだ。すると、その人からメッセージが入った。「Hellow」。私もメッセージを返した。「Hi」。すると次に自己紹介を送ってきた。「私はアイシャ・カダフィ。リビアの前大統領の娘です」
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あるラーメン屋の思い出(鹿児島・天文館)

先日、釧路でラーメンを食べていたら、ふと、鹿児島でのことを思い出した。繁華街の天文館である店に取材を申し込んだら、70歳くらいの店主がとても喜んでくれた。最後にその女性は、私たちに「お小遣いよ」と言って、お金を渡してくれようとしたのである。
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マンゴーが食べたかった

マンゴーなんて、久しく口にしていない。あのとろけるように甘い舌触りが、早くも懐かしくなった。しかし、私たちは目の前の船盛にいい気になって酒を飲み、かなり酔ってしまったのである。
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知床・羅臼から出土した日本最古の銀製品 

「羅臼町郷土資料館」が凄い。縄文時代以降の出土品が順序よく並べられた展示物の解説が、どれも実に詳しいのである。なかでも心を惹かれたのが、約2300年前の小刀とその装飾品とみられる金属片。金属片は銀製で、日本最古のものだという。
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水俣の海、魂の不在 

数年前に石牟礼道子の『苦海浄土』(全三部、藤原書店)を読んで以来、水俣の海を見たいと思い続けてきた。ようやく先月、九州を旅行したおり、水俣を訪れることができた。たまたま水俣病資料館では石牟礼道子さんの追悼展が開かれていた。
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まるで海上洞窟「石崎漁港トンネル」(上ノ国町)

北海道の函館から車で約2時間。上ノ国町の石崎漁港は辺鄙な場所の小さな漁港だが、ここには「船のトンネル」と呼ばれている、海上トンネルがある。暗い洞窟のような空間の先に海を見るのは、太古の海人になったような奇妙に心を揺さぶられるシーンだ。
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小樽・海辺のカフェ、待つ時間

北海道の六月には、時おり楽園のような朝がある。小樽にあるしろくまコーヒー銭函店の奥は、海に面したテラス。パラソルがつくる日影に腰を下ろす。優しい手が肌を撫でるように、潮風がゆっくりとすり抜けていく。
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