酒場物語

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人生はどれだけ与えたか、である

とある土曜の昼下がり、師匠から電話が入った。「夕方、事務所に飲みに来ないか」 午後4時半、ビールをぶら下げてお邪魔すると、「近所のスーパーに行ったら、ワタリガニを売ってたんだよ。それで、鍋でもどうかと」
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パリのイボンヌ(ススキノ・勝のやきとりにて)

いつもの店というのは、店主との呼吸が大事だ。ススキノの「勝のやきとり」の客席はカウンターの8席のみ。客はみな、店主の勝さんと相対して、語り合う。勝さんは俳優なので、しばしば会話がそのまま落語の演目みたいになってしまう。
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タクシーに手を挙げてススキノへ

5時前から、まず師匠の仕事場でビール2本、ワイン1本を空け、ふらりと外へ出た。町は黄昏、そろそろ街灯がともり始めている。場所は札幌駅の隣駅、桑園駅の近所だ。この駅の近くには、大規模な市立病院がある。タクシーを拾うために、手を挙げた。
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ススキノ ゼロ番地の客

ゼロ番地とは、すすきの市場の地下にあるススキノのディープな飲み屋街。一本の細い通路の両側に、小さな飲み屋、スナックなどが軒を連ねている。「ぼんてん」の女将は港町・留萌の出身だから、生きのいい魚が食べられる。
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