右肩が上がらない

セイコーマートで売り出し中のベルギービール。税込み184円とうれしい価格です。酒場物語
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傷を挙げればキリがない

振り返ってみると、私もまた傷だらけの人生である。4歳の時に虫垂炎になった。いわゆる盲腸である。夏の暑い日に手術をした。術後一日、水を飲めなかった辛さは、今でもかすかに記憶にある。右の下腹につれたような小さな傷が残っている。中学生の時にはハイジャンプをしており、背面飛びをしたときに空中で変な姿勢を取ってしまい、脊椎分離症になった。中年になってからは、数年に一度、ひどいぎっくり腰をやってしまう。39歳の時には左足首を骨折した。左ひざはオスグッド・シュラッター病で変形しており…もうやめよう。キリがない。

今年の1月ごろから、右肩が痛くなった。右腰のポケットのハンカチを取り出そうとすると、激痛が走る。駐車場でチケットを取ろうとして、車の窓から手を伸ばすと、これまた激痛。この痛み、これまでに経験したことがなかった。行きつけ(?)の整形外科に行き、肩の専門医に診てもらうと、レントゲン、そしてCTを撮って、「いわゆる五十肩ですね。1年半くらいすると、自然に治ります。リハビリをすれば、その期間が短くなる可能性はあります」。中年の男性医師は、もう少し深刻な病気を期待していたらしく、つまらなそうに言った。

女将は微笑んだ

しかし、私はぎっくり腰や足首のねん挫で、この病院のリハビリにお世話になり、その効果を実感しているので、医師に対する感情はおくびにも出さず「やってみます」と素直に答えた。だが、いつもの理学療法士の若いK君は、「五十肩は時間がかかるんですよ」と、予防線を張る。確かに数回通っても、ほとんど動かせる範囲が変わらない。痛みも引かない。そのうちコロナでリハビリに行くのも怖くなり、しばらく放置したままになってしまった。

先日、師匠と二人で「やなぎ」というおでん屋さんに行った。師匠は古なじみらいしのだが、私は二度目である。カウンターに並んで座り、コロナでお客が減って…という女将の話の合いの手に「私も右肩が上がらなくてねぇ。もう痛くて」と言ったら、女将も「私も上着を着る時なんか、本当につらい」とおっしゃる。「それ、五十肩ですよ」と言ったら、女将はちょっとうれしそうに微笑んだ。

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